雲の見分け方

巻積雲と高積雲

巻積雲と高積雲の違いとしてあげられるのは雲の高度の違いである。
巻積雲も高積雲もどちらも積雲とついているためかたまり状の雲である。上層の雲には「卷」、 中層の雲には「高」と名前の先頭につく。
見わけ方として空に腕を伸ばし、人差し指を立てたときに指の幅より雲片が小さければ巻積雲、雲片が大きければ高積雲である。
また、巻積雲は雲片が薄いため雲に陰影がなく、高積雲には陰影があるため少し灰色になっている部分がある。
   

積雲と層積雲

積雲と層積雲の違いは、積雲の雲片同士が連なって層積雲になるため、層積雲は一面のシート状になっている。
また、積雲は鉛直方向に発達するため雲頂部が盛り上がっているが、層積雲は水平方向に発達するため積雲ほど鉛直方向に盛り上がりがない。
夕方頃には積雲から層積雲に変化していく様子がよくみられることがある。
   

巻層雲と高層雲

巻層雲と高層雲の違いとして第一にあげられることとして、ハロができるかどうかである。
巻層雲には ハロができ、高層雲には ハロができない。高層雲では太陽や月は輪郭がぼやけて、ある場所がわかる程度である。
また、巻層雲は空一面が 薄く白みがかっているように見える。高層雲は空一面が 乳白色や灰色に見える。
地面に落ちる物の影が巻層雲では輪郭がはっきりしており、高層雲では輪郭がはっきりしない。
撮影者:赤松直(右)